第二新卒の年収相場は?平均・上がるケース・高年収の業界まで解説
「第二新卒の年収はどれくらいが平均なのだろう」「自分の年収は同世代と比べて低くないだろうか」と気になっていませんか。
第二新卒の年収は、職種や業界、スキルによって差が出るため、自分の立ち位置が見えにくいものです。
本記事では、第二新卒の年収相場や、年収が決まる5つの要素、年収を上げるための転職の進め方までわかりやすく解説します。
読み終えるころには、自分の現在の年収が適正かを判断でき、年収を上げるためにどんな選択をすべきかがクリアになります。
ぜひ最後まで参考にしてください。
1.第二新卒の年収相場はどれくらいか
第二新卒の年収相場は、おおむね300万円から400万円が中心となります。
国税庁の民間給与実態統計調査などをもとにすると、20代前半の平均年収は約280万〜350万円、20代後半は約380万〜420万円が目安です。
第二新卒は新卒入社から1〜3年程度の社会人を指すため、ちょうどこのボリュームゾーンに重なります。
新卒1年目と比べて少しだけ年収が上がる程度で、大幅な差は出にくいのが現状です。
ただし、地域による差は無視できません。
東京や大阪などの大都市圏では平均年収が30万〜50万円ほど高く、地方になるほど水準は下がる傾向にあります。
業界や職種によっては、第二新卒でも500万円前後を提示されるケースもあるため、相場はあくまで1つの目安として捉えてください。
まずは自分の年収が同世代の中央値と比べてどの位置にあるかを把握するところから始めましょう。
2.第二新卒の年収が決まる5つの要素
第二新卒の年収は、複数の要素が組み合わさって決まります。
具体的には、以下の5つの要素を確認してください。
- 職種によって年収水準が大きく異なる
- 業界ごとに年収レンジが違う
- 前職年収がベースになるケースが多い
- スキルや実務経験の有無が影響する
- 企業規模やポジションで差が出る
それぞれ順番に解説します。
要素1.職種によって年収水準が大きく異なる
第二新卒の年収は、選ぶ職種によって大きく差がつきます。
同じ第二新卒でも、職種が違えば100万円以上の差が出ることは珍しくありません。
たとえば、エンジニアやWebマーケター、営業職などは比較的年収水準が高めです。
一方で、事務職や販売職、サービス業などは年収レンジが低めに設定される傾向にあります。
これは職種ごとに需要と供給のバランスが異なり、専門性が求められる仕事ほど高い対価が支払われるからです。
年収を意識する場合は、まず「どの職種で働くか」から考えると、自分の市場価値を把握しやすくなります。
要素2.業界ごとに年収レンジが違う
業界によっても年収レンジは大きく変わります。
同じ職種でも、業界が違うだけで年収には数十万円から100万円単位の差が生まれることがあります。
たとえば営業職の場合、IT業界や金融業界では年収450万円以上が見えてきますが、小売業界や飲食業界では300万円台にとどまるケースもあります。
業界ごとの平均年収は、その業界の利益率や市場規模に強く影響されます。
利益率が高く、人材への投資余力がある業界ほど、第二新卒であっても比較的高い年収を提示できる傾向です。
年収を伸ばしたいなら、業界選びは職種選びと同じくらい重要だと考えてください。
要素3.前職年収がベースになるケースが多い
転職時の年収提示は、前職年収を基準に決められることが多いです。
第二新卒の転職では、提示年収が前職の年収から大きく離れないように設定される傾向があります。
これは、企業が応募者の市場価値を判断する材料がまだ限られているためです。
スキルや実績が少ない第二新卒は、前職での年収が「企業が支払ってきた評価額」として参照されやすくなります。
そのため、現職の年収が低い場合、転職先でも大幅なアップは狙いにくくなります。
逆に、現職の年収が業界相場より高い場合は、転職先でも近い水準を維持しやすくなります。
転職活動を始める前に、自分の現在の年収を整理しておくと交渉がスムーズです。
要素4.スキルや実務経験の有無が影響する
スキルや実務経験の量と質は、年収に直結します。
第二新卒であっても、即戦力につながるスキルがあれば年収は大きく伸びる可能性があります。
たとえば、プログラミング、英語力、Webマーケティング、営業実績などは、企業から評価されやすい代表的なスキルです。
逆に、ルーティンワーク中心の経験しかない場合、企業から見ると差別化が難しく、年収アップの根拠を作りにくくなります。
ここでいうスキルは、必ずしも資格である必要はありません。
「どんな課題を、どのような方法で、どれくらいの成果につなげたか」を言語化できることが、評価につながるポイントです。
日々の業務の中で、自分の貢献度を数値や事例で説明できるよう意識しておきましょう。
要素5.企業規模やポジションで差が出る
企業規模やポジションによっても、年収には差が生まれます。
一般的に、大手企業ほど年収水準が高く、中小企業やベンチャー企業は給与体系にばらつきが出やすい傾向があります。
大手企業は給与テーブルが整っているため、第二新卒でも安定した年収を期待できます。
ベンチャー企業は基本給が抑えめでも、ストックオプションやインセンティブで還元するケースもあります。
同じ会社でも配属されるポジションによって、年収の伸び方は変わります。
マネージャー候補やリーダーポジションなど、責任のある役割を任される求人ほど、年収レンジは高めに設定される傾向にあります。
求人を見る際は、企業規模だけでなく「どのポジションで採用されるか」もあわせて確認してください。
3.第二新卒の転職で年収は上がる?下がる?
第二新卒の転職で年収が上がるかどうかは、転職の進め方によって変わります。
ここでは、年収が変動する代表的なパターンとして、以下の3つを解説します。
- 同業界・同職種なら年収アップしやすい
- 未経験転職では一時的に下がることもある
- 長期的には年収が上がるケースも多い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.同業界・同職種なら年収アップしやすい
同じ業界・同じ職種への転職は、年収アップを狙いやすいパターンです。
経験を活かせる転職は即戦力として評価されやすく、提示される年収も高くなる傾向があります。
たとえば、IT業界の営業からIT業界の営業へ転職する場合、業界知識や顧客理解をそのまま活かせます。
企業側も入社後の立ち上がりを見込めるため、現職より高い年収を提示しやすくなります。
特に、現職での実績や数字を具体的に示せるほど、年収交渉は通りやすくなります。
年収アップを最優先したい第二新卒の方は、まず「これまでの経験を活かせる求人」から検討するのがおすすめです。
2.未経験転職では一時的に下がることもある
未経験職種への転職では、一時的に年収が下がるケースがあります。
未経験で入る場合、企業側はゼロから育成するコストを見込むため、年収は前職と同水準か少し低めに設定されることが多いです。
たとえば、営業職からエンジニア職への未経験転職では、入社直後の年収が30万〜50万円ほど下がることも珍しくありません。
ただし、これは一時的な調整であり、必ずしも損をするわけではありません。
未経験から成長業界に飛び込み、新しいスキルを身につけることで、その後の年収カーブが大きく上向くケースも多くあります。
短期的な年収だけで判断せず、その後のキャリアの伸び方も含めて見ていくことが大切です。
3.長期的には年収が上がるケースも多い
第二新卒の転職は、長期的に見れば年収が上がるケースが多くあります。
スキルが身につきやすい業界や、評価制度が整った企業に移ることで、3〜5年後の年収は大きく伸びる可能性があります。
たとえば、IT業界やコンサルティング業界では、入社時の年収はそこまで高くなくても、経験を積むほど年収が上がりやすい傾向にあります。
逆に、現職に長くいても年収が伸びにくい環境であれば、早めの転職が長期的なリターンにつながります。
第二新卒は20代前半〜半ばで動ける時期なので、キャリアの方向転換がしやすい貴重なタイミングです。
目先の年収だけでなく、5年後・10年後の年収カーブを意識して転職先を選びましょう。
4.第二新卒で年収が高い傾向にある業界を5つ紹介
第二新卒であっても、業界選びによって年収を高める道は十分にあります。
ここでは、第二新卒でも比較的高い年収を狙える業界として、以下の5つを紹介します。
- IT業界
- コンサルティング業界
- 金融業界
- メーカー(大手)
- 不動産業界
それぞれの特徴と注意点を見ていきましょう。
業界1.IT業界
IT業界は、第二新卒が高年収を狙いやすい代表的な業界です。
人材不足が続いており、未経験からでもエンジニアやWeb系職種に挑戦できる求人が多く存在します。
特にSaaS企業やWebサービス企業では、第二新卒でも年収400万〜500万円台で採用されるケースがあります。
業界全体の成長スピードが速いため、スキルを伸ばすほど年収が大きく上がりやすいのも魅力です。
ただし、企業によって技術環境や教育制度に差があるため、入社後のキャリア形成を考えて選ぶ必要があります。
IT業界を志望する場合は、企業の事業内容や使っている技術、研修体制をしっかり確認してください。
業界2.コンサルティング業界
コンサルティング業界は、第二新卒でも高年収を提示されやすい業界です。
未経験でも年収450万〜600万円程度の求人が見られ、20代後半には700万円を超えるケースもあります。
戦略系・IT系・人事系・財務系など、コンサルにはさまざまな領域があります。
論理的思考力や問題解決能力が重視されるため、職種未経験でも採用されやすいのが特徴です。
ただし、業務量が多く労働時間が長くなりやすいため、ライフスタイルとのバランスは事前に確認しましょう。
年収だけでなく、得られるスキルやキャリアの広がりも含めて検討するのがおすすめです。
業界3.金融業界
金融業界も、第二新卒の年収水準が比較的高い業界の1つです。
銀行・証券・保険・資産運用などの分野では、第二新卒でも年収400万〜500万円台での採用が見込めます。
特に外資系金融や投資銀行系は、20代でも年収700万円以上を狙える環境があります。
商品知識や数字に強いことが求められるため、論理的に物事を整理できる人に向いています。
一方で、ノルマや成果へのプレッシャーは強い業界です。
年収だけでなく、働き方や評価制度をしっかり確認したうえで選ぶようにしてください。
業界4.メーカー(大手)
大手メーカーは、安定した高年収を得られる業界として人気があります。
大手電機・自動車・化学・食品メーカーなどでは、第二新卒でも年収400万〜500万円程度のスタートが狙えます。
これらの企業は給与テーブルが整っており、年功的に年収が上がっていく仕組みになっています。
福利厚生や住宅手当、退職金制度なども充実しているため、生涯年収で考えると非常に高い水準です。
ただし、第二新卒向け求人の枠は限られており、競争率が高い点には注意が必要です。
希望する場合は、転職エージェントを通じて非公開求人にアクセスするのがおすすめです。
業界5.不動産業界
不動産業界は、成果に応じて年収が大きく伸びやすい業界です。
営業職を中心に、インセンティブを含めると20代で年収600万〜800万円を超えるケースもあります。
特に投資用不動産や法人向け不動産の営業は、若手でも高年収を実現しやすい領域です。
体力や精神面でのタフさが求められる一方で、成果が直接給与に反映される仕組みは大きな魅力です。
ただし、企業によっては基本給が低くインセンティブ依存度が高いため、安定性とのバランスを見極めましょう。
年収を最大化したい人は、給与構成と評価基準を必ず確認してから応募してください。
5.第二新卒で年収を上げるための転職の進め方
第二新卒で年収を上げるには、求人の選び方や交渉の進め方が重要になります。
ここでは、年収アップにつながる転職の進め方として、以下の4つを紹介します。
- 年収だけでなく将来性で求人を選ぶ
- 年収交渉は根拠をもって行う
- スキルが身につく環境を優先する
- 転職エージェントを活用する
それぞれのポイントを見ていきましょう。
方法1.年収だけでなく将来性で求人を選ぶ
求人を選ぶ際は、年収だけでなくその後の成長性もあわせて判断しましょう。
目先の年収が高くても、将来性のない業界や昇給ペースの遅い企業を選ぶと、5年後の年収は伸び悩む可能性があります。
たとえば、現在年収500万円でも昇給がほぼない企業より、現在年収450万円でも年20万円ずつ上がる企業のほうが、5年後の年収は逆転します。
業界の成長率や、社内での評価制度、ロールモデルとなる先輩社員の年収などを確認してください。
求人票の年収レンジは、あくまでスタート時点の目安にすぎません。
「いまの年収」と「将来の年収カーブ」の両方を見て判断することが大切です。
方法2.年収交渉は根拠をもって行う
第二新卒でも年収交渉は可能ですが、根拠の伝え方が成否を左右します。
希望年収だけを伝えるのではなく、自分のスキルや実績、業界相場を根拠として示すことが重要です。
たとえば「現職の年収が400万円で、業界平均では同年代が450万円。自分は◯◯の実績があるため450万円を希望する」と伝えると説得力が出ます。
逆に、感覚的に「もう少し高いほうがいい」と伝えても、企業側は判断しにくくなります。
年収交渉のタイミングは、内定が出る直前か、最終面接後がベストです。
選考序盤で年収だけを強く主張すると印象を下げる可能性があるため、注意してください。
方法3.スキルが身につく環境を優先する
長期的な年収アップを目指すなら、スキルが身につく環境を優先しましょう。
第二新卒は今後のキャリアを左右する大事な時期であり、ここで身につけたスキルが10年後の年収を大きく決定づけます。
たとえば、20代でWebマーケティングやプログラミング、ファイナンスのスキルを身につけた人は、30代で年収700万〜1,000万円を狙えるケースも多くあります。
一方、ルーティン業務しか任されない環境にいると、スキルの蓄積が難しく、転職市場での評価も伸びにくくなります。
求人を見る際は「どんな業務を任されるのか」「どんなスキルが身につくのか」を必ず確認してください。
少し年収が下がっても、スキルが伸びる環境を選んだほうが、長期的には大きなリターンになります。
方法4.転職エージェントを活用する
第二新卒の転職では、転職エージェントの活用が年収アップの近道です。
エージェントは非公開求人や年収交渉のサポートを行ってくれるため、自己流で進めるよりも好条件の求人に出会いやすくなります。
特に第二新卒の場合、自分の市場価値を客観的に判断するのは難しいものです。
エージェントに相談すれば、業界相場や同年代の年収レンジを踏まえたアドバイスをもらえます。
年収交渉も代行してくれるため、自分で言いにくい条件面の相談もスムーズに進められます。
複数のエージェントに登録して自分に合った担当者を見つけることで、より良い結果につながります。
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6.第二新卒の年収に関するよくある質問
最後に、第二新卒の年収に関してよく寄せられる質問にお答えします。
ここで取り上げる質問は、以下の4つです。
- 第二新卒で年収300万円は低いですか
- 第二新卒で年収400万円は目指せますか
- 未経験転職でも年収は上がりますか
- 第二新卒でも年収交渉はできますか
それぞれ簡潔に回答していきます。
質問1.第二新卒で年収300万円は低いですか
第二新卒で年収300万円は、極端に低いわけではありません。
20代前半〜中盤の平均年収は300万〜400万円が中心であり、300万円は標準的な範囲に入ります。
ただし、業界や地域によっては相場より下に位置する可能性もあります。
たとえば、IT業界や金融業界の同年代は400万円を超えるケースが多いため、業界によっては低めに感じられます。
現職の年収が相場より低いと感じる場合は、業界や職種を見直す転職を検討するのも1つの手です。
まずは自分の年収を業界平均と比較し、どの位置にいるかを把握してみてください。
質問2.第二新卒で年収400万円は目指せますか
第二新卒で年収400万円は、十分に目指せる水準です。
業界や職種、企業規模を選べば、第二新卒でも400万円台のスタート年収は現実的なラインです。
特に、IT業界、コンサルティング業界、金融業界、大手メーカーなどでは400万円以上の求人が多く見られます。
未経験職種でも、企業によっては400万円スタートを提示するケースがあります。
ただし、誰でも400万円が約束されるわけではなく、自分のスキルや経験、転職戦略によって結果は変わります。
年収400万円を目指すなら、業界選びと求人探しに時間をかけることが大切です。
質問3.未経験転職でも年収は上がりますか
未経験転職でも、年収を上げることは十分可能です。
需要のある業界や成長中の企業に入れば、未経験職種であっても現職より高い年収を提示されるケースがあります。
たとえば、IT業界や不動産業界などは、未経験者向けの求人でも年収400万円以上を提示することがあります。
ただし、未経験のまま安易に転職すると、一時的に年収が下がるリスクもあります。
大切なのは、自分のこれまでの経験と転職先の親和性を確認することです。
未経験でも活かせる強みを整理したうえで、慎重に求人を選びましょう。
質問4.第二新卒でも年収交渉はできますか
第二新卒でも年収交渉は可能です。
スキルや実績、業界相場を根拠として伝えれば、企業側も交渉に応じてくれるケースが多くあります。
第二新卒だからといって、提示された年収をそのまま受け入れる必要はありません。
ただし、強引に希望額だけを伝えるのではなく、根拠とセットで丁寧に交渉することが重要です。
自分での交渉が難しい場合は、転職エージェントに代行してもらうのが安心です。
エージェントを通せば、企業との関係を悪化させずに条件交渉を進められます。
まとめ
第二新卒の年収相場は、おおむね300万〜400万円が中心であり、職種や業界、スキル、企業規模などによって変動します。
同業界・同職種への転職であれば年収アップを狙いやすく、未経験転職では一時的に下がる可能性があるものの、長期的には伸びるケースも多くあります。
年収を上げたい方は、IT業界・コンサルティング業界・金融業界・大手メーカー・不動産業界など、年収レンジが高めの業界に目を向けてみてください。
求人を選ぶ際は、目先の年収だけでなく、将来の年収カーブやスキルが身につく環境かどうかもあわせて判断することが大切です。